巨人本気の文書提出もセのDH来季導入は見送り。
今季のペナントレース振り返りをしようかと思ってましたが、こんなニュースがあったのでタイムリーな方優先にこちらの話を。
日本シリーズでもDHを拒否しなかったりと、導入に本気な巨人球団。
今回の文書には投手の負担軽減、1人でも多くの野手に出場機会を与えて鍛える、点差や試合展開で投手がバットを振らない事へのプロスポーツとしての懸念、の3つが主な内容。
どれを取っても理に適っている様に思う。
どちらが好きかと問われればセリーグの野球を昔から見てきて魅力も知っているだけに、投手も打席に立つ野球が好み。
だが野球の質に差がつく事の方が残念なので、現状を見るとDH導入は個人的には賛成だ。
まず差がついている事について、関係があるか無いかは正確に計るのは難しいかもしれない。
けどもパリーグとセリーグの近年の交流戦や日本シリーズの結果に差があるのは歴然で、セとパで明確に違いがあるのはDH制の有無である。
その差を生んでいる可能性があると捉えるのは当然かなと。
そこを変えてみる試みは個人的には意味がある様に思う。
ひとつ気になるのは日本シリーズの勝敗において、パリーグにDH制導入以降に圧倒的な差をつけられているのは直近10年だけという事。
ここを見るとDH制の問題では無い可能性もある。
だが、個人的な見解としては時代が変わりDH制により選手の育ち方が変わる様になったのではと推測し影響が出ているのではと思う。
もう一つの問題として、セリーグで金銭面でも有利な巨人はDH制に対応したチーム作りが容易いかもしれないがそうでないチームからしたら急に変更となっては不利に戦わざるを得ないという事。
これは反対する理由として、もっともかもしれない。
不利なチームに納得してもらうには、提案している巨人側が不利になる形を作るのも一つかもと思ったりもする。
今回みたいにFA補強や助っ人補強は例年通りし、万全にDH制に備えている様に映っては賛成を貰えないのかなと。
資金面も含め全力でリーグ制覇を目指してこそプロ野球やと思うが、ルールを変えるという大掛かりな事をするなら妥協せざるをえない事もある様に思う。
という事で、巨人が補強を1年或いは複数年しない(個人的には1年で十分やと思うが)事を条件に提案するのも本気度として良かったのではと考えたりした。
ドラフト1位の交渉権を無しにするというのも一つかもしれない。
それほどまでに重大なルール変更だろう。
プロ野球界が発展していく為に必要な事ならば、こんな手もあるのではという感想だった。
川上哲治氏のDH制は邪道という考え。
何事においても古い考えな自分としては理解出来る考え。
ノムさんの『9人で1つのチームを構成して戦うスポーツ。その大前提を破ることからして、おかしい』というのも似たような感覚がある。
桑田氏の『野球はやっぱり、投げて守って、打って走って、全部やって野球じゃないですかね』というのもそうであって欲しい理想がある。
だが、このまま差が開いていく一方でパリーグに手も足も出ないでは野球の面白みが無い。
プロ野球の1番の醍醐味は強者と強者の戦い様にある様に思う。
現在それが失われそうな可能性がある以上、何か手をうつのは野球界にとって良い事かなと感じる。
セリーグが強くなりパリーグに追いつけ追い越せというのは本音でもあるが、どこか綺麗事な気もする。
巨人が強くなりパリーグを、ソフトバンクを倒すチームになって欲しいというのが正直な所。
このDH制の有無についての議論が、力差に関係無い所でされた方がより本質が分かる筈。
そうなる為にも来季からの巨人の野球が進化してくれる事に期待する。
以上。
元通り満員の球場で大声で応援出来る様、手洗いして予防しましょう。
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