注目度が高い試合だったが、内容も上質だった。

巨人としては、投手戦になった際の模範的な勝ち方だった様に思う。

その中心にいたのが2年目の二十歳なんやから、余計に満足度が高い。

2日連続してめちゃくちゃ観に行きたかった試合だった。

詳細を。

先発戸郷、この男は凄い。

高卒2年目で期待の若手枠から重要戦力へと立場が変わっている。

連敗して少し痛い目に合っている最中でもう少しずるずるいくかなと覚悟はしていたが、連敗を止めただけでなく圧倒して勝つんやから想像を優に超えている。

藤浪が打席に立った際、このぐらいの投手がしっかり投げようモノなら投手が打席で打てる筈がないみたいな事を解説者に語られていて実際バットに当たらず三振した時には鳥肌もんだった。

展開的にも4回のピンチで4番5番を抑え無失点と粘り強さも見せ、得点直後はどちらも3凡と言うことなし。

7回にきて、4.5.6番を三者三振にはエースに匹敵するものがあった。

8回にスッといかなかったのがプロの壁だとは思うが、言うてる間に乗り越えてくれるだろう。

復活気配の藤浪に投げ勝ったのだから、以後戸郷への期待のハードルを上げるとしよう。

凄いものを見た、この日のピッチングだった。

高梨はピンチで左3人をセフティの内野安打1本で抑え、きっちり仕事を果たしてくれた。

完全に巨人のセットアッパーの立場を掴んだといえる。

デラがいない影響をごく僅かにしてくれている、正に救世主な存在だ。

大竹はサンズに対し、相手の得意なアウトローを使いながらも攻め制球ミスが一切無い丁寧な投球にベテランの経験値の高さをみた。

結果四球となったが、2人で1アウトという気持ちが大山を仕留められた要因に思う。

頼りになる素晴らしい火消しだった。

中川の投球は、8回にピンチがあっただけに危なげなく3凡で抑えたのは明日に間違いなく活きる。

相手の勢いを完全に沈めた、ストッパーとして最高の仕事だった。

中継ぎの良さが大きく勝率に関わっており、昨年を思うとよく整備したなとチーム力を感じる。

打線の方は4安打で4点と投手戦で必要不可欠な効率の良さ、勝負強さが光る攻撃だった。

藤浪がどうしても精神的に無視出来ない四球がこの日はたった一つだった。

その一つをしっかりと得点に結びつけた戸郷のバント、昇格後初起用の若林のチャンスでの一打は1点先制した以上の価値があった。

戸郷の気の強さがバント成功に繋がり、下で好調だった若林を代打やなくスタメンで起用した采配が抜群に巧かった。

出場なく体調面で心配ではあるが、亀井パーラを使わず若林を躊躇なく起用する采配が出来るのは原監督ぐらいではないかと思う。

仮に他が出来たとしてもチームを崩さない巧さはずば抜けている。

流石の使い方だった。

そして6回の集中打。

藤浪のミスを完全に突いた攻撃が出来た。

それの最大の要因は若林のバントミスからの坂本のヒットだったと思う。

ストレートを完璧に芯に当てられた事で、疑心暗鬼になった筈だ。

それでも丸をギリギリの所で抑えられ、ここが0やと流れは最悪という場面で4番が最高の仕事をしてくれた。

打ちあぐねている中でチームの核となる存在が、勝負強く力負けしないからチームに安定感を生む。

岡本の成長がチームを完全なるものへと近づけている気がする。

楽しみなチームや！

でその後に控える大城がこれまた貴重なタイムリー。

これで2試合続けて得点圏でヒットを放った。

若林もだが、この成功体験でより勝負強い打者へとなっていってもらいたい。

ファンを魅力する試合だった。

最後に北村の件。

失礼やとか、今まで当ててきた方が悪いとか、意見は様々だが両方に悪気がないのだけは事実。

広報も予測が甘いからこうなった所もあるが、これも藤浪に対する悪意では無くファンサービスの気でやっている。

ファンとしてあーだこーだ意見するのも、興行なので悪くない。

一つだけ。

悪意ない人間を感情に任せて、陥れたろうと騒ぐのだけは良い様に転ぶ事が何一つ無いので控える人が増えると幸いだ。

裏側を見れる楽しみが近年増えただけに、自由度が高く盛り上がれる野球界であって欲しい。

以上。

昨日から時間の余裕が少なく遅れてしまいました。

元通り満員の球場で大声で応援出来る様、手洗いして予防しましょう。

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