劇的 対Dena戦 7/19
いやー劇的な勝ちやった!
9回表の役者の豪華っぷりを見ても漫画みたいな展開やった。
このドラマチックさが、野球はたまらんのよなぁ。
試合を見ながらここ出塁すれば突破口が開けるとか、ここでボール球振らんかったらとか、etc思いながら希望を持っていつも見ているのだが、その範疇をはるかに超えてくる攻撃だった。
試合の詳細を。
まずは先発桜井だが悪い時の桜井そのものだった。
だがそんな日でも試合を壊す事なく5回まで投げられた所に勝てた一つの要素がある。
初回2四球出して1失点。
上位で破壊力のある打線相手に、これで済んだのは大きかった。
ここが2失点以上なら平良を乗らせ負けていた可能性が高かった様に思う。
ソトの打ち直しソロ。
大きくバッテリーが反省しなあかんのはフルカウントまでで勝負出来なかった所。
フルカウントまでいった以上、桜井という投手を思うと不調という事もあり四球を出すよりか同点ソロで良かったと正直思っている。
2アウトから死球、ツーベースで勝ち越されたがそこで食い止め1点差以上に広がらなかったのがせめてもの救いだった。
だがこの3失点でなんとか済んだのは桜井が粘り強く投げたという印象ではなく、明らかに野手の守りのおかげだ。
悪い時に負けなかったというツキを味方に次回はらしい力強い投球を期待したい。
唯一、4回の嫌な形で攻撃が終わり流れが向こうにいきかけた時に3凡で終わらせたのは良かった。
澤村の力で押すピッチングが流れを良くした。
そこに甘んじて欲しい訳でないが、流れを守る役割でなく、今回の様な変えるポジションの方が性に合ってるんやないかと思う。
僅差で負けてる時の澤村には何か力強さを感じた。
京介が先頭の左打者に打たれた時は嫌な予感がしたが、梶谷を併殺に打ち取れたのは助かった。
大竹もこの僅差の場面で守備に助けられた所もあるが、無失点で抑えたのは今後にも活きる筈。
中川はちょっと気持ちが入るのに時間がかかっている印象で、判定に負け四球を出した時には色々と覚悟を決める準備もしたが、前日同様桑原に仕事をさせず併殺に取れたのは非常に非常に助かった。
バントをしてこなかったのも、かなり救われた。
最後の倉本まで不気味だったが、抑えきるあたり絶対的な投手になったんやなと感じた。
と中継ぎ全員が先頭打者を出す危険度の高い展開だったが、誰も失点しなかった。
この試合は色々と困難を乗り越えて勝てた訳だが、このノーアウトのランナーを誰一人返さないというのも振り返ると凄かった。
続いて打線だが、拙攻を繰り返す嫌な展開だった。
重信が内野ゴロ打てば点が入る場面で浅い外野フライで得点出来ず、4.5番が完璧に翻弄され連続で三振し得点出来なかったりと、要所での一打がでなかった。
昨年までならほぼ例外なく負けていた展開に思う。
チャンスでも全く打てなかった。
けど今年は違うんよなぁ。
まぁその話は後にして、まずは2回のパーラの牽制死だが2アウトで打者が8番という状況でディレードスチール気味に攻めの姿勢で走ろうとしたのは個人的には何の問題もなく寧ろ賢い選手やなと、こうゆう選手がいると強いなと思っていた。
というのもパーラの中ぐらいの走力で一塁から長打ですら帰ってこれるか分からない。
凡打になれば次の回は投手から。
となると一発でしか得点が入りにくい。
それならここで走塁死した所で次の回8番から始まれば得点チャンスを掴める可能性が今より高く、リスクが少ない。
なら勝負かけるべきやと判断したのだと思う。
こうゆう細かい所が昨年よりも強い印象を相手に与えられていそう。
これが活き、次の回先頭の重信が切れない不思議な打球で出塁し桜井が送り、楽な状況で亀井が打席に入れた。
こんな事が重なっての、技ありの逆転2ランだった様に思う。
この日は一塁手としてスタメンだったが、守備でも名手っぷりを発揮していたし、この選択肢があるのはチームとして強みである。
原監督が昨年は地盤作りをし、今年は機能性を大きく発展させ進化させているなぁと感じる采配だ。
次は賛否あった代打起用だが、個人的にはこの日の代打陣で坂本を除き一番期待出来る中島を勝ちパターンが出てくる前の6回に使ったのは良かった。
エスコバーが出てきて、亀井に坂本も負けてる状態なので良い。
尚輝にウィーラーを使ってきたが、そこは石川かなと。
多分ウィーラーの打撃評価より、石川の方が高いからこそ後に残したのかなという捉え方だったが。
パットン登板時に石川を使ってきた事に関しては、悪くないと思っている。
率こそ悪いが、今年の石川のキャンプ練習試合を見ていても右投手相手でも通用するレベルまできている様に感じている。
ただパットンの時か、エスコバーの時かで言えば逆やなとは思った。
とまぁここまででも中身の濃い試合だったが、そんな事書く必要すらないかもしれないぐらい9回の攻撃が今日の全てをひっくり返した。
不調とはいえ、絶対的守護神から逆転を生んだのやから今年の巨人は違う。
後1本が出ない試合でも、最後の最後で出る事が今年はあるんよなぁ。
これが今年の勝負強さだ。
中島がど真ん中、ボール球のツーシーム空振り、読み違えアウトコースストレート見送りで3球三振と軽くあしらわれ1アウト。
これは反撃ムードが大きく下がる。
相手も乗ってくるパターンだ。
だが続く坂本がしぶとく内野安打。
ここもボール球をしっかり見極め、相手に苦しく投げさせた坂本の技術勝ちだった。
ここで代走増田。
この場面で盗塁を決めるんやから、スペシャリストよなぁ。
レギュラーがチームとして貢献度が高いという時代ではもう無い。
先発落ちが中継ぎ、抑えに回っている訳では無いのと同じで、野手も代走のスペシャリストというのはレギュラーと同じぐらいチームへの貢献度が高い選手だと思わせる完璧な仕事っぷりだ。
ウィーラーの打席中に盗塁を決められたのも大きかった。
そして丸だが、内角が決まっての追い込まれ方で厳しいなぁと見ていた。
選球眼の良い丸だが、落とされたら終わるかなぁと思い見ていたらもう一つインコースにきて丸が対応出来た。
けどセカンドが追いつきよるんよなぁ。
あぁここで得点出来んかったと思っていたら、増田がホームに向かって走っとるやないか!
タイミング的に厳しいかと思ったが、最後までスピードが落ちずプロのヘッスラで間一髪セーフをもぎ取った。
これはほんまに凄かった。
何が凄いて、次4番という事でアウトになったらこれ以上ないぐらい責任を問われる走塁になる。
それでも、迷わず勝負をかけられる積極性が増田のスペシャリストたる所以だ。
無防備にアホでも出来る積極性やなく、後藤コーチが思いっきり回してるのを見ていけると判断したという冷静さもしっかり持っている。
味方で良かったでほんまに。
そしてここまでええ所なしの4番。
内容は厳しく攻められていたなという印象で、仕方ないとそこまで心配はしてなかったが。
個人的な4番像として、勝てているならどんだけあかんくても何の文句もなく、負けた原因にいかにならず勝たせてくれるかが4番に求める最大の仕事だと思っている。
そんな中でこれぞ4番という雑音を消す、最高の一発を放ったのには細胞全てで喜べた。
国吉に代わったのは確かにチャンスとは思ったが、それはこっちの話で4番としては打つか打たんかだけの話や。
よー打ってくれた。
去年は岡本と心中する覚悟とか思っていたが、今やどこまで巨人を強くしどんだけ巨人の歴史に残る4番として時代を作ってくれるんかなと楽しみで仕方ない。
最高の一週間の締めくくりだった。
インタビューで、はしゃぐ事なく、とぼける不変な姿まで頼もしい。
ここまでが派手な選手の活躍の話だが、勝ちにもう一人大きく貢献したのが北村の守備だ。
ここまでそんなええ印象は全く無かったぞ。
この日、何度ファインプレーで失点を防いだ事か。
深く守り、二塁ベース付近の打球に追いつき、強肩と送球の正確さでアウトにしたのはメジャーを見てるようだった。
肩に相当自信があるんやろう。
絶対に忘れてはいけない、最高の守りだった。
増田、岡本、北村、万歳!
以上。
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