【過去の遺産】2022年巨人ペナントレース振り返り 敗因編


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今回はやりたかった本命所、敗因について振り返りたい。

投手陣
先発
計算通りの成績を残したのは菅野くらい。
その菅野も全盛期より計算は低め。
戸郷は計算以上。
それしか上手くいかなかったのやから、低迷も当然。
他が計算を大幅に下回ってしまったのが痛かった。
助っ人先発がメル5勝.シュー4勝.アンドリー0勝、これでは元から勝ち星計算が低かった巨人はまともに戦える筈がない。
最もチームを狂わせたのは高橋。
先発で勝ち星なくシーズンを終えてしまったのは、昨年11勝の投手であり大きくチームを困らせた。
ここが今年の最大の痛手だった。
堀田もオープン戦までは順調も順調で期待値を高め開幕ローテに入ったのやから、実力不足なだけとはいえ、1年通して2勝では物足りない限り。
山口も5勝前後は計算に入っていたやろうと、先発登板なしでは厳しかった。

中継ぎ
ビエイラの不振が全てといった中継ぎの大崩壊だった。
中川が1年いなかったのも痛くはあったが、昨年の怪我以降は結果は良くとも内容に不安はあり絶対的な存在では無かったと様に思う。
それだけに中川のいない痛手より、ビエイラの不振の方がチームを狂わせたと見ている。
オープン戦から調整に難があったのか安定感に欠いた。
だからこその開幕メンバー漏れ。
見当外れだとは思うが、ハングリー精神旺盛なタイプのビエイラが昨年絶対的な存在となったが故にオフに隙があったのではと疑ってしまう自分がいる。
そうならば勿体無い限りであり、そうでなくともメジャーのオファーよりも巨人を選んだのやから、こんな結末だけは避けて欲しかった。
ビエイラが抑え、或いは大勢がハマった嬉しい誤算もあり本領発揮した状態で8回を任せられていたならば、優勝争いに食い込めた可能性だってあった筈。
しつこいが非常に痛かった。
鍬原が春先の覚醒でビエイラの穴を埋められていたが長持ちせず、状態が落ちると共にチームも停滞していった。
ビエイラがおってなんぼのチームではあったが、春先の鍬原に準ずる中継ぎが出てこなかったのも穴埋めが出来ずに苦しかった所。
そんな時に頼りになってこそ存在が活きる畠が例年通りの微妙な内容が変わらなかったのも、チームを立て直せなかった要因の一つやろう。
大勢以外、1イニング以上を任せられる勝ちパターンを作れなかったのが響いたシーズンだった。

野手陣
不動の4番が外されるぐらい酷い内容だった岡本の不振が最大の痛手。
チームを勝たせるだけの打力では無く、そら優勝争いなど程遠い。
岡本の存在こそが1番の強みだった巨人において、ここが機能しなければ勝負にならない証となったシーズンだった。
いまや大勢の存在感の方が大きいかもしれない。
『自分が打てば勝つ、打たなければ勝てない』と自ら述べているが、それを悪い意味で体現してしまったのが今年1年だった。
坂本の離脱もチームを不安定にさせた。
やが坂本が離脱しようともやり繰り出来るチームを目指すべきなのが現状であり、今年の低迷の責任が坂本にあるというよりかは世代交代を上手く進められていない状況こそが負け続けた根源に思う。
それとは別に坂本自身がプレーヤーとしても衰えが激しくなり始めたシーズンだった。
昨年の後半辺りから衰えが目立ち始めてはいたが、その速度が早まったと感じる今年の内容。
盛り返す事に期待はしたいが、上位打線を任せられる選手として来季も頼りに出来るかは疑問。
坂本ありきで戦えた時代は終了した。
キャプテンも卒業した。
爆弾持ちであり、今年離脱多々だった所からも無理はさせられない。
それが明白になったのが敗因でもあり一つの収穫だった。
両翼助っ人もチームのプラス要素としては足りなかった。
20本放ったのは頼もしい事ではあるが、最低レベルの守備力により毎試合2失点は覚悟して使い続けるしかなかった。
そのマイナス要素を賄える打力があれば戦力と言い切れるが、ポランコ.188、ウォーカー.216の得点圏打力では勝利の貢献度としては低いと言わざるをえない。
この辺が数字以上に誤算だった。
ポランコ.ウォーカーはもちろんの事ながら、失策数に現れていないのも含めGGをとった岡本ではあるが悪影響の大きいミスが目立った。
坂本の守備範囲の縮まりも目立つ。
外野手の肩力は12球団最低レベル。
これではチーム防御率も悪化するも同然。
長く続いていた堅い守備力による野球は崩壊した。
これも大きな敗因と見て間違いない。
レギュラーの総合力そのものが落ちてきている。
守れれば良い.打てれば良い.走れれば良いでなく、勝たなくてはいけない。
その為に必要な短所をカバーする長所、総合力、これが欠け散らかした今シーズンであり厳しかった。
特に外野の守備力に強く足を引っ張られた1年だったが、計算を狂わせた所で言うと松原の大コケが響いた。
背番号9を受け継ぎ、2年でほぼレギュラーを掴んでいた選手がシーズン通して戦力にならなかったのやから、下手な両翼にいつまでも頼らざるをえない。
頭を使えと言われた事が混乱を招いてしまったのかなと思う。
もちろん松原の弱点であり伸び代だったのやから、亀井の進言は頼もしい言葉だった。
それを正しく解釈する事に難があったのか、答えを導き出す労力を怠ったのかは本人にしか分からないが、非常に期待外れで残念極まりない。
松原がまともなら、両助っ人の併用が可能であり安定感は増したはず。
この1年の失態を必ず来季に活かしてもらいたい。
脚力を活かした野球が出来なかったのも低迷の大きな要素。
野村監督が走力にスランプは無しとコメントしていたのが懐かしいが、個人的にプレーにおいて走力にスランプはあると思ってはいるが、打力よりは安定しているのは確か。
長打と比べればはるかに確率を求められる。
長打待ちとせざるをえないオーダーだったのもあるが、言い訳にならず、やはり走力は絡めないと得点力の低下に繋がるのがよくわかった一年。
唯一使える尚輝がもっと積極的に走るべきだったと、尚輝の盗塁数にも不満が残るシーズンだった。
余談レベルの話ではあるが、梶谷が何もせずに1年を終わらせてしまったのも、結果的には痛かった。
絶対的レギュラーとして活躍したのは岡本も含め皆無。
及第点を超えただけの選手達の固まりでは優勝争いに加われないのを再認識した。
新しい選手の台頭でも、現レギュラーでも、タイトル争いに絡める野手が来季は現れる事を期待する。

采配
これがなによりも不満が募るシーズンだった。
上記の様な事を振り返っていても計算外な事が多すぎて、非常に難しいシーズンだったのは理解する。
やがそれをやり繰りしてこそ、首脳陣の力の見せ所。
そこが弱かった。
1番間違いだったと感じているのはビエイラの軽視。
オープン戦の内容が悪かったとはいえ、決して良くは無かったデラを選び開幕メンバーから外した。
そこから早々と上に呼ぶも、球威不足により打たれたり、四球乱れや危険球などもあり降格をさせたが、復調に向けての動きやったのかなと疑問に思う。
昨年の絶対的守護神を元に戻す事こそが何よりもシーズンを戦う上で重要ではなかったのか。
少し良くなれば、連投、回跨ぎで無理をさせ失敗。
そしたら即降格。
何がしたかったのか不可解極まりなかった。
下で調整させ戻ってこいという方針なら分かるが、下で好投を続けていても呼ばなかったりと安く見過ぎた。
ビエイラを落として上げてきたレベルの投手は来季は戦力外。
優秀な首脳陣なら、ビエイラは戦力となれたやろうと見ていただけに非常に悔やまれる動きだった。
次点で中田への犠打要求。
不動の4番を下げてまで中田に託した4番。
それだけの期待値は間違いなくあった。
4番としての気質も抜群で、勝負強さも目立っていた。
岡本より中田、短期的にだとしても今年はそうだった。
にもかかわらず、中田に送らせ岡本にという戦略を取ったのは指針を狂わせた。
おのれが決断して中田を軸にしたんやろと。
次の試合では中田にも迷いが生じた。
昔の原監督は腹の据えた試合運びをしていた。
その中で勝負所を見極め、主軸にも犠打を要求したりもあった。
やがそこには結果論でなく、確かなる勝算があった筈。
そんな戦力だった。
やが今年は中田に勝るポイントゲッターは存在していなかった。
この辺りに勝負勘の鈍りを感じる。
最善策と勝負勘、これがごちゃ混ぜになり、動かんかったらもったいないといった勘違いをおこしていた様に思う。
監督を表に批判をしているが、側近達も暴走を止める勇気をもってもらいたいものだ。
原監督が裸の大将となっていたのも、低迷の大きな要素やろう。
投打どちらの采配において我慢弱かった。
これは今に始まった事ではないが、それが仇となった。
低迷すると若手を使えと言いたくなるとか、そんな話ではない。
ここを乗り越えさせてこそ、或いは失敗をさせてこそ、乗ってる時に自信をつけさせるなど、場面において1試合単位でなく長い目でリスクを背負って起用すべき時がある。
そのチャンスを与えず、短絡的にしか動けないから、過渡期にFAや新助っ人に全てを託すしかない不安定なチームになってしまうのだ。
昔は巨人ブランドでFA補強に成功していたが、もう廃ったも同然。
メジャーに大物がいってしまう現状では、若手.生え抜きをいかに育てるかこそが黄金期を作る事に繋がる。
その時代錯誤な起用法は早々に脱却してもらいたい。
例としては、若手投手の好投中のピンチでの継投.若手野手の内容が良い日の代打での交代など。
球数を投げさせろとか、やむやみやたらに若いから上で使えという話とは違う事を理解頂きたい。
中堅に手厚い起用。
力が同等なら若手を使う。
この発言を自ら反く起用が目立った。
我慢弱さに関連する話ではあるが、中山に代打立岡や守備交代で若林、同等かそれ以下かもしれない起用が続けてあったのは疑問で仕方なかった。
立岡.若林.北村、特にこの3名を無理矢理でも使いきろうとしていた印象が残っている。
3人とも素質が高く化けるかもと期待していた時期もあった。
やが今となっては、若手の枠を奪うほどの期待値があるとは思えない。
それならば、まだ経験が浅くチャンスすらろくに与えられていない若手の将来性に賭ける方が価値が高い。
この辺りはこれまで戦力に恵まれてきた原監督の最大の弱点と感じた1年だった。

とまぁ、振り返るとこんな所。
おもろない1年やったなぁ。
それでも見続けるぐらい好きなんやから、タチの悪い話や。
今年は閉塞感のある野球だったが、その間に山崎.井上.菊地.陸.保科.菊田.秋広などの若手が名を挙げてきた。
ルーキー達もいる。
この過渡期である巨人に風穴をあける若手の台頭を楽しみに来季を待ちたい。

今年も1年お付き合い頂きありがとうございました。
オープン戦の頃から、シーズン中はマシでしたが、オフに入れば時間を作り辛い環境となってしまい、更新が疎かになってしまいました。
来年はどうにか工夫し巨人話をより濃くやっていけたらなと思います。
どうか来年もお付き合いよろしくお願いします。

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