【過去の遺産】2021 日本シリーズで感じた違い
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ついにプロ野球のシーズンが終わった。 ヤクルトの日本一という結末。 最強チームに相応しいヤクルトの総合力やった。 このチームに来季はとことん食らい付いてもらいたい。 という事でこのシリーズで感じた巨人との違い、感想を。
全体的には楽しそうに野球をやってるなと。 チームの雰囲気が抜群に良い。 だから巨人もとそんな簡単な話やない。 強いからこそ出来る所業やろう。 今年の巨人ではそんな雰囲気は出せる筈が後半は無かった。 強さこそプロ野球では正義。 チームの雰囲気の良さも個の選手の活躍があってこそ。 特にそう感じたのは山本の最終戦の投球仕草だった。 あれだけ自分の投球に自信を持って投げられる投手が巨人にはおらんかった。 以前の菅野には似たような所があったが、今は違ってきた印象。 ヤクルト高橋にも山本程では無いが近いものがあった。 戸郷も次期エース候補と期待していたが壁にブチ当たっており予想をブチ破って欲しくはあるが底が少し見え始め、懸念している部分が正直ある。 畠もルーキー時にエース候補と思えていたが、上限は見えてきた。 この2人が巨人でいう上原、良かった時の菅野と同等に圧倒的な存在になり得るという夢は完全では無いが断たれたと感じる今季だった。 もちろん必要戦力でまだまだ伸びてくるとは思っているが。 その反面まだ未知数ではあるが、堀田と山崎の持っているエンジンの大きさに期待が高まる。 近い将来大きく育っていけばチームの勝ち数が伸びるのと比例して強い巨人が復活。 そうなれば、チーム全体が楽しく雰囲気良く野球をしてる様に映るかなと。 投手陣だけでなく、野手陣にも全盛期と呼べる若い選手の台頭を期待する。
それと流れ、雰囲気に飲み込まれていなかったのも印象的。 これぞ強者同士の戦いだった。 実力があるからこそとも言える。 だが精神的にも若い選手、軸となる選手がいる事により強く戦えていたのかなと。 若い選手が気負わず戦っているのやからワイらも自然となるやろうし、軸となる選手がいる事で勝てる見込みをチーム全体が共有できていた様に感じた。 束で戦うという点で長けていた2/12チームだった様に思う。 巨人でいうと新エースの誕生と、岡本より若い選手の台頭が欠けているのがチームとして欠落している部分やろう。 来季には少なくともその片鱗ぐらいは見せてもらいたい。
ヤクルト打線。 巨人戦でない試合を真剣に見た事はなかったが、今回の日本シリーズで巨人との違いをまじまじと感じた。 強烈に印象に残っているのが追い込まれてからもフォークに強振していけていた事。 今年の巨人はこれが全く無かった。 当てにいこうとすれば非力なスイング、直球がくれば振り遅れとなり自分のスイングが出来ず。 これでは全く怖さがない。 1番塩見から9番西浦まで気が抜けない打線となっていたのは大きな違い。 そこのアクセントとして青木、中村が強振せずともミート力に長けているのやから線として相手も怖かった筈。 目指すべき所があるなと感じた。 青木、中村の様な存在も大きく全員が強振していくべきとは思わない。 だが巨人打線にはその当てにいく打者が多すぎる。 本当の意味で脅威を感じさせられていたのは岡本だけではないやろか。 塩見には松原がなりえる。 青木には梶谷がなりえる。 山田には坂本? 村上には岡本。 サンタナには? 中村には? オスナにはウィーラー。 西浦には廣岡がなりえる。 なりえるとはまだなっていないという事。 今年はヤクルト打線に唯一引けを取ってなかったのは岡本ぐらいという印象。 オスナとウィーラーでは同等かウィーラーの方が良かったかもしれないが、7番ウィーラーで成り立つチームでは無かった。 坂本は山田には劣り復活を願いはするが、同等の成績を残せるイメージは抱けない。 話を戻すがまずは強く振れる選手を打線に今年より多く置ける事が来季の目標と言えるだろう。
村上への攻め方。 村上に限らないが両者共に逃げの投球が皆無でストライクゾーンで投手陣が攻め込んでいたのが非常に印象的だった。 これこそが試合が崩れず全試合で接戦となった大きな要因に思う。 打たれる抑えるの前に戦う姿勢を忘れてはいけない事を再認識させられた。 ソフトバンク、阪神などと違い中継ぎ陣に圧倒的な投手は揃っていない。 実際失点もしていたが軽傷程度で済んでいたのは巨人との大きな違い。 これもストライクゾーンでも勝負出来ていたからかなと。 そこで本題の村上への攻め方だが、セリーグよりストライクゾーンを平気で取りにいく所に戸惑いを感じている様に見えた。 長いリーグ戦でそれが通用するかは又別物とは思うが、逃げの姿勢一択では抑えられるものも抑えられない。 良くて3割という基本的な思想で7割+力量で抑えにいく考え、強気さを来季は取り戻してもらいたい。
捕手らしい打撃。 伏見は単純に打力のある選手だなという感想だったが、中村と若月は捕手らしい打撃をするなという印象だった。 中村の勝負強さや配球読みはリーグ戦でもおなじみでそれを安定してシリーズでも続けていたが、若月はシーズン以上の打力での貢献度。 特に初戦の1打席目のライトフライなんか、配球を読み決め打ちした様な捕手らしい打撃だった。 巨人の捕手陣がこの様な打撃をしている印象は全くといっていい程ない。 これが惜しい所であり、物足りない所。 絶対に落としてくるやろう場面で空振り三振、ストライク取りにくるやろう所で見逃し、つり球にもひっかかる。 これは大きく他球団との違いを感じる。 逆に+思考に捉えれと伸びしろとも取れるので、なんとか捕手としての要素を打撃に活かしてもらいたい。 特に大城。 今年は守備指標で大城は高かった。 経験も昨年から多く積んできており、守備面でマイナス戦力にはなっていない。 だからこそ、打撃面で至らない所が目立ち過ぎた。 2割3分でなにが打てる捕手やと。 捕手力により、打率を3分から5分以上高められれば正捕手もほぼ間違いないやろう。 この辺を来季には期待したい。
采配面。 奥川、高橋を6戦目に持ってこなかった高津采配。 最後1勝すれば良いという計算のもと、力量をフルに活用させる事に重きを置いたのは今年の巨人との違いを感じた。 結果論に近くなるがこの負け計算、勝ち計算の巧みさが今年のペナントレースの結果に現れたといえる。 来季以降には、この負け計算も上手くやり繰りしてもらいたい。
後がない中で盗塁をしかけていく中島采配の積極性。 あの最終戦の福田の盗塁について自分は肯定的に見ていた。 劣勢でも強気にトップがいけるからこそ、選手もついていけるのかなと。 トップが平穏を保てば流れは変えにくい。 選手も積極的にいき辛く、後手後手に回ってしまう。 流れが悪い時こそトップがリスクを背負ってやっていく必要性を感じる場面だった。
逆に5回表に打席が回ってきた山崎に代打を出さなかった冷静な中島采配も光っていた。 セオリーとは違う投手に代打を出さず、中継ぎ計算をしっかりした采配。 これぞ勝負師やなと。 確かに2死1塁で負けられない試合で勝ち越された直後なら代打を出して形勢を変えたい所。 だが、その後中継ぎ陣でやり繰り出来なければ意味の無い話。 天秤にかけどちらが勝利に近づくかを試合単位で見れている采配には巨人との大きな違いを感じた。 原采配はその時がくれば一気に決めにいきたい傾向が強い。 一概に悪いとは言えないが、臨機応変さには欠けているとは多々感じてきた。 甲子園でのCSで高橋から京介に継投した場面。 高橋は替え時ではあったが京介と天秤にかけどうだったのかというのは疑問だった。 この傾向はすぐには変わらないやろうから、中継ぎ陣の強化はより求められる。
とまぁこんな具合に日本シリーズを見ていた。 采配力、打撃力、投手力、全てで巨人は劣っていた。 それにあの接戦続きでは、巨人では4つ取れなかったやろう。 粘り弱い事まで痛感したシリーズだった。 そんな日本一のヤクルトを相手に来季スタートする。 課題は山積み。 暗黒期に入るのか、立て直すのか。 来季は非常に肝心な一年になるやろう。 新生巨人として、世代交代を上手くやってくれる事を期待する。