日本シリーズ全体の振り返り 11/21-11/25

呆気なく終わってしまった日本シリーズ。

0勝4敗。

2年連続の4連敗で完敗という屈辱的なシリーズとなってしまった。

総評としては失投をほとんど打ち損じてもらえず、こちらは甘い球を球威、緩急で圧倒され打てなかったといった所。

采配面でも勝つという意味で全く振るわなかった。

その辺も含め振り返っていきたい。


まずは全試合DH制という異例のシリーズとなった事が始まり。

驚いたが、原監督が言葉通り有利不利を度外視し受け入れた事は誇らしい。

野球界の事を考えて進んでいくのは非常に良い事だ。

ファンとして何の悔いも無い。

だがそれを上手く活かせなかったのもこのシリーズでは足枷となってしまった。

その要因に陽を1試合もベンチ入りさせなかった事の影響があった。

今更理由を明白にしてくれという気は無いが、昨年のビヤと似ている。

退団が方針としてあれば日本シリーズでは使ってはいけないのか?

憶測に過ぎないが、戦力ダウンに繋がる戦い方だったのは違いない。

それと個人的感想過ぎるので、的外れやと不愉快になったら申し訳ないのだが最近退団が決まったモタがベンチ或いはDHに入れば面白かったのではと強く思う自分がいる。

実際には大阪では亀井、福岡ではウィーラーが入る事に。

後1人強打者がいない事がDHを使いこなせず、代打陣を手薄にする事に繋がってしまった。

セリーグでは8番まで強く代打陣も厚いとされてきた強みがなくなってしまったのも、今思うと苦しくなってしまったのかなと感じる。

これが敗因の一つ。


全先発に負けがついた事。

これも優位に試合を運べなかった表れで苦しかったのを物語っている。

特に最後の畠以外3人が先制点を与え、畠も1回からビハインドの展開を作ってしまった。

落合氏の本にあった自分が感銘を受けた考え方で、先発投手は7回3失点なら仕事をしたという風潮に異論を述べておられ投手の仕事はチームを勝たせる事やと。

チームが点を取れてなければ無失点で抑え、6点取れていれば5失点でも仕事をしたという考え。

シンプルだが勝つ事のみを求め試合をする訳やから、非常に正しい意見やなと感じる。

そうゆう観点から見ると、このシリーズでの先発陣の結果は残念だった。

結局全員が3失点以上してしまったという事実も含め。

期待度で言うとやはり菅野の負けは相当響いた。


攻撃陣はクリーンナップが全くだったのが苦しかった。

このシリーズ、誰に回せば得点に繋がるという見通しが全く立たず繋ぐ意識がより薄れていった様に思う。

これは打線としては致命傷だ。

やはりクリーンナップが打線を引っ張っていってくれない事にはこの大舞台では得点に繋がらない。

1戦級の投手相手に対応できる力ある3選手なだけに、残念な結果だった。


采配面。

脚を使った攻撃が皆無だった。

確かにチャンスは少なかったし、甲斐が相手というのもある。

だがこれが選手を固くさせた様に思う。

機会は何度かあった。

ここで指揮官自ら攻めの姿勢で恐れず動いていく姿を見せれば、あのベンチの葬式感は無かったのかなと。

難しい事でその決断が全てを台無しにする可能性もある事だが、原監督には強気な姿勢を求めたくなるものだ。

残念だった。

亀井に託した博打。

名実共に頼りになる男だが、宮崎で復帰後本来の力を発揮出来ていない亀井に多くを求め過ぎたのは大失敗。

臨機応変に2戦目以降外す勇気が欲しかった。

3戦目にメンバーを変えず戦いあわやノーヒットノーランまで喰らいそうになった。

これも戦術とするなら4戦目も同じメンバーで戦う肝っ玉が欲しかった。

精神面という意味でなく、それでこそ3戦目のメンバー変更無しの奇策に出た値打ちがあった様に思う。

松原、岸田へのバント指示、これも消極的で巨人野球が出来なかった事に繋がっただろう。

継投策もほとんどが後手に回ってしまった様に感じた。

鍵谷、ビエイラ、高梨、大江、デラをもっとフル活用出来た筈。

無駄に戸郷、高橋の先発要因を投げさせてしまった様な感想を抱いている。

用意する事に意味はあるが、起用に意味を感じなかった。

頼もしかった采配面でもこのシリーズは鳴りを潜めてしまった。


高木氏が言っていた菅野で落とさない為に2戦目に起用という案はシリーズ終わるまでは反対だったが、結果論としてはこれも手だったのか。

全く分からないが、日本シリーズの面白みとしてそれはしなくて良かったなと今でも思う。

結果が良けれど悪けれど。

先発4人の選択は悪く思っていないが、今となってはチームの勝ち頭次点の戸郷に先発させて欲しかったなという気になっている。


マイナス面しかない記事になってしまったが、全体として一つ良かった事が。

戸郷が敢闘賞を受賞した!

それだけ実力があるという事。

ある意味新人王より本人も価値を感じているのではと思う。

大きな自信とし、来季更なる飛躍を期待する!


伝統のある誇り高き球界の盟主巨人、これが一度滅び球界のトップはソフトバンクに譲ったと思わざるを得ない。

時代は、ほっておけば変わっていく。

又1度取り戻してくれる事を願うのみだ。

何年かかろうと。


以上。


元通り満員の球場で大声で応援出来る様、手洗いして予防しましょう。


ご覧下さりありがとうございました。


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