全員野球 深読み版 広島戦 8/25

ベンチも含め全員野球が出来たからこその逆転勝利。

違う言い方やと、層の厚さが実らせた勝利かなと。

先発が崩れた試合でも自分は劣勢に感じなかった。

それも要所で強者の戦いをしていたからで、その集中力を見ると先週の悪い流れは完全に断ち切れたと思う。

多々あった勝因を深読みしていきたい。


まずは守備力。

相手を勢いづかせなかったのは、ここに尽きる。

最初から最後まで素晴らしい集中力だった。

レギュラーメンバーの多くが守備力に長けているのは巨人の大きな強み。

スモークが退団し中田が加入、これにより守備力が格段に上がった。

ここもツキがあった所に思う。

今日の試合の多々あった好守を振り返る。


初回、大城好捕、岡本の好判断。

無死1.3塁のピンチでこの2人好守により、最少失点で切り抜けられた。 


2回、中田の好捕、岡本の三塁踏んでからの好判断、中田の捕球技術。

相手に勢いが出始めた所を食い止める中田の好反応による1アウト、岡本の好判断と中田の足を目一杯伸ばした捕球技術で併殺を完成させ更なる追加点を許さなかったのは大きかった。

ここで鈴木に回さなかったのも含め、負けなかった最大の要素に思う。


3回、大江の牽制死。

勝ち越された直後の自軍の3凡で流れが相手に傾きかけそうな所で、勢いを止めた。


4回、中田の堅守。

これにより3凡でいけたのも良かったが、中田の横の守備範囲の広さに巨人の野球がより良質になっていくやろうという喜びが強かった。


6回、丸の好捕。

先頭打者の真後ろの当たりを好捕と失点を防ぐ見事なプレー。

ウィーラーの当たりがタイムリーとなり、坂倉のこの当たりをアウトにしたこの差が勝敗を分けた様にも思う。


7回、ウィーラーの大好守。

中田が退いた直後に一塁手に代わったウィーラーが好守と士気を高めるプレーだった。

真ん中失投の変化球をアウトにした事で精神的にも畠を救った。


9回、松原の好捕。

ビエイラが後半戦初めてスライダーをええ当たりされた中で松原の好捕で試合を終わらせられたのは非常に値打ちがあった。

もちろん2点差で長打とさせなかったのも良かったが、スライダーに疑念を持たれてはビエイラの安定感が失われていたかもしれない。

ビエイラもチームも救うビッグプレーだった。

無失点記録を続けさせた事も、今後のビエイラの集中力に繋がるやろうと意味も大きい。


これだけ好守が出たら確率のスポーツで非常に有利。

投手陣を大きく救った守備力だった。


そして中継ぎ陣とその起用法。

全員が無失点と貢献度は絶大やが、それだけの力があるのは周知の事。

今日は起用法のやりくりが秀逸だった。

これまでは先発が崩れたら、敗戦処理兼ロングリリーフ要員の投手を起用するのが絶対的。

それには利があり、よりええ投手を後に控えさせた方が接戦となった際に有利ではあるから。

だがその敗戦処理が打たれる事により、後の追い上げが足りずというのがこの策のリスク。

強力打線を組めている現状では、それは避けたい。

そこの見極めが今日は抜群に巧かった。

2回に大江を起用し、試合を立て直す策に。

直江は諦めるべき内容ながら、まだ試合を壊れて無かった展開で勝ちパターンともいえよう大江を投入したのは素晴らしい戦況読み。

とにかくこの回を守りきる事を優先した起用法が抜群にハマったのが勝利に繋がった。

先発が崩れた試合で不安定さがある鍵谷、桜井を最後まで登板させずというのは、誰の案かは別にして固定概念が全くない原監督やからこそ出来た采配に思う。

だが無謀にそんな策は取れない訳で、今日は投げはしなかったがデラ、そして中川が計算出来る状態になっていたのが効いた。

先発に求めたい6回までの投球を大江、高梨が安定感抜群に回跨ぎも平気でこなしてくれ同点のままで終盤に入れたのも大きな勝因。

両者とも満点投球の見事なピッチングだった。

畠が7回に起用されたが、鍵谷より信頼度が高まった証やろう。

内容も追い込んでから変化球の失投、好守の後に3Bとしたりと反省点はあるが、直球の走りと3Bから四球を出さなかったのは良かった。

レベルの高い勝ちパターン未満の投手になってきたと感じる。

中川はスライダーのキレ良く、制球も厳しくと復帰後初のセットアッパーとしての仕事を難なくこなしてくれ、心配はなくなった。

鈴木に対し打者有利の3B1Sから甘いど真ん中直球を球威で押し込めファールを取れていたのが何よりも収穫。

ビエイラは疲れは見られるも、昨日よりかは制球良く投げられていて状態が後退していかなかった事に安堵した。


攻撃陣は売りの2-6番が全員出塁と流石の強力さを示していた。

そんな中でも特に目がいったのは、岡本、中田、ウィーラー。

岡本の一発は大まか版に書いたので割愛するが、3回の追撃となるタイムリーもこれまた見事だった。

内角厳しく攻められ追い込まれた後に、アウトローボール球を軽打し右中間を割れる技術、パワーは圧巻。

元から追い込まれたら強引にいかない打者ではあるが、そのスタイルが中田の加入でより活かせられるのは喜ばしい。

その中田は素晴らしい選球眼で2四球を奪った。

打てる所しか狙わない、ザ強打者といった選球。

その上狙い球を絞り割り切ったスイングも出来るのが最大の魅力。

巨人の打者の多くは山をはった打撃をしても、100でなく8:1、良くても9:1ぐらいの待ち方をしている印象がある。

だが中田は100でフルスイング出来て、巨人では非常に希少価値がある打者やなと感じた。 

これがパリーグ投手の攻略、相手のエースや勝ちパターンの攻略に大きく繋がりそうだと期待が持てる。

ウィーラーの状態は未だに上向きさを見受けられない。

だがそれでも、選球眼や変化球打ちで貢献してくれていたりと引き出しの多さがあるのが心強い。

これにより不調でもレギュラー扱いで起用出来るし、それにより名だけでも相手に大きな影響を与えられる。

今日は特に初回の相手ペースで追い込まれた中で奪った同点押し出し四球が大きかった。


最後に若林、廣岡のスタメン起用についての考察。

2-7番にどえらい選手を並べ強力打線を組めているからこそ、守備重視で見ても尚輝、松原を起用するのが最善でベストオーダーに思う。

打力比較をしても若林、廣岡は尚輝、松原には現状では劣っていると見るのが妥当やろう。

これは誰が見ても明らかで首脳陣も分かっている筈。

それやのに何故?という所やが、中田の加入が関連してるのかなと。

中田が加入し北村が落とされたが、若林、廣岡もファースト起用があった選手。

ここまでチャレンジ枠というか非レギュラーの若手枠として、セカンド、ファースト、外野の一枠を使い選手を競わせてきた。

それが高くモチベーションに繋がっていたとも思う。

それが中田がきた事で失われたら、その枠を勝ち取ろうとしていた選手からしたら面白くない。

実力至上主義のプロ野球で補強については仕方ない事やが、経緯的には不満も出やすい。

それは中田にとっても、非レギュラーの選手にとってマイナスな事。

それによるチームの士気の低下、内部崩壊を防ぐ為にも、これまでと同じく出来るだけ起用頻度を下げない様にしてるのかなと。

だがそれが分かりやすく目立つのも良くないという事で、もちろん戦力としてもやが中田が対象でなく力量が近い尚輝、松原が煽りをくらっているのかなと推察した。

中田を獲得するのは、戦力アップというプラス面だけやなくそれだけ難しいものがあるという事。

この考察が当たっていたとすれば、そこをやりくりで悪影響少なく出来る原監督の手腕は見事やなと。

正直ここまできたら、今年のセカンド争いについては尚輝の勝利。

外野手争いも梶谷を除けば松原の勝利。

残るポジション争いはその梶谷、松原の一騎討ちのみ。

勝負の9月に入り、原監督がムチを入れ始めた時尚輝、松原or梶谷が起用されるやろう。

そこに入るまでに、尚輝、松原の2人には状態が上がっている事を期待する。


戦力が序盤から最近までフルで揃わない時期が続いたが、ここにきて完全体に近づいてきている。

この高揚感が堪らなく気持ちが良い。

明日はその一つである菅野が先発、頼んだど!


以上。


元通り満員の球場で大声で応援出来る様、手洗いして予防しましょう。


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